・ガンプラの撮影は一眼レフがないと上手くできないのかな?
・ガンプラ写真がきれいに撮れるスマホアプリはないかな?
・お金をかけずに写真のクオリティを上げる方法はないのかな?

そんな疑問を持っている人に向けて、この記事ではガンプラ写真のクオリティが上がるおすすめスマホアプリと、その使い方を紹介します。

アプリだけでここまでクオリティに差が出ます。

【この記事の内容】
一眼レフは必要なし。機能拡張アプリでスマホ撮影のクオリティアップ
おすすめアプリ3選
ガンプラを綺麗に撮るためにアプリですべき設定は3つ
実際に撮影してみよう
まとめとさらなるクオリティアップの話

一眼レフは必要なし。機能拡張アプリでスマホ撮影のクオリティアップ


綺麗なガンプラ写真を撮りたいならやっぱり一眼レフのような高いカメラが必要なのかな、と思ってしまいますよね。でも、スマホのカメラでも性能は充分。綺麗でかっこいいガンプラ写真が撮れるんです。

ただ、充分と言ったのはハード面だけで、ソフトウェアの面では物足りないところがあります。スマホでガンプラを撮影するとき必要になるマニュアル設定ができないようになっている機種が多いです。

その設定とは、「ISO」と「シャッタースピード」。多くの機種ではこの2つの設定はオートになっていて、カメラが自動で設定を考えて撮影してくれています。詳しい説明はここでは避けますが、これが多くの場合、スマホのガンプラ写真が綺麗に写らない原因になってしまっているのです。

つまり、この2つのオートをマニュアル化できればガンプラ写真のクオリティはアップします。ですので、ISOとシャッタースピードの設定をマニュアル化できるカメラアプリを手に入れましょう。

◆おすすめアプリ3選


マニュアル撮影を可能にするカメラアプリでおすすめなのは次の3つです。(※アプリを入れなくてもマニュアル撮影ができる機種もあるので、アプリを探す前に確認してみてください)

【Prime(iPhone)】
有料ですが250円と他のアプリに比べて安価で、機能も充実しているのがこのアプリです。マニュアルフォーカスの際に便利なピーキング機能も備えており、使い勝手が良いです。

【Camera FV-5(Android)】
こちらも有料ですが安価で多機能なカメラアプリです。無料版のCamera FV-5 Liteがあるので、まずはこちらを試してみるのが良いと思います。無料版でもマニュアル撮影が可能ですが、高解像度での画像の保存ができません。

【ManualShot!(iPhone)】
有料版へのアップグレードがありますが、無料のままでもISO値とシャッタースピードのマニュアル化、そして高解像度での画像の保存が可能なので、ガンプラ撮影だけなら無料版の機能で問題ありません。
ただ、僕のiPhoneではシャッタースピードを1/8以より遅くするとシャットダウンしてしまう不具合が起きることがあり、動作が不安定でした。

◆ガンプラを綺麗に撮るためにアプリですべき設定は3つ


アプリを起動したら、次の3つの設定をしましょう。

【ISO】
ISOをできるだけ小さい数値に設定します。ISOとは一般にISO感度とかISO値とか言われるもので、デジタルカメラが光をとらえる能力を表しています。
数値が大きくなるほど光をとらえる能力が上がり、シャッタースピードを早くすることができるので、動いているものをブレずに写真に撮ることが可能になります。
しかし一方で、写真にはノイズが増えて、被写体の輪郭がぼやけたり、色が嘘くさくなってしまいます。

【SS(シャッタースピード)】
ISO値が下がると、カメラが光を取り込む能力が下がってしまうのでアプリの画面が暗くなってしまいます。次は、この画面を適正な明るさになるまでSS(シャッタースピード)を遅くしてください。
シャッタースピードとは、カメラがシャッターを切るときにかかる時間のことです。シャッタースピードの値が大きくなるほどシャッターがゆっくり切られて、その分多くの光が取り込まれ、暗いところでも綺麗に写真を撮ることができます。しかし一方で、シャッタースピードが長くなると手ブレしやすくなります。

【タイマー】
セルフタイマーを設定します。タイマーがオンになっていないと、撮影時にシャッターアイコンをタップするときにスマホに振動が伝わり、写真がブレてしまいます。

◆実際に撮影してみよう


以上の3つが設定できたら、あとは被写体にピントを合わせて撮影です。ISO値が低いほど、被写体のディテールや輪郭をくっきり鮮明に写すことが出来ます。

撮影に際は、手ブレ防止のためにスマホは必ず三脚に付けてください。三脚は100円ショップで売っているもので充分です。また、カメラのレンズは汚れていることが多いので必ず拭いておきましょう。

アプリでどれだけ写真が変わるのか、実際に撮影した画像を比べてみましょう。撮影は夜に部屋の蛍光灯の光のみで行っています。スマホでの撮影環境としてはあまり好ましくない条件です。

上の画像の1枚目はiPhone標準のカメラアプリで撮影、2枚目はカメラアプリ「Prime」でISOとシャッタースピードをマニュアルで設定して撮影しています。

【1枚目】
iPhone標準のカメラアプリで撮影 → ISO:250 / シャッタースピード:1/25

【2番目】
カメラアプリ「Prime」で撮影 → ISO:23 / シャッタースピード:1/3

2枚の画像を拡大してみると、クオリティの違いがよく分かると思います。上の画像の1枚目、iPhone標準アプリで撮影した方はISO値が高いせいでノイズが多く、細部もぼやけているのに対して、2枚目のISOとシャッタースピードをマニュアルで設定して撮影した方はノイズが少なく、細部まで鮮明に描画しています。

まとめとさらなるクオリティアップの話


【まとめ】

「ISO」と「シャッタースピード」のマニュアル化がガンプラ撮影におけるクオリティアップのカギです。

おすすめアプリは次の3つです。
【iPhoneなら】
・「Prime」安価で機能充実。
・「ManualShot!」無料版で機能充分だけど、不具合があるかも。
【Androidなら】
・「Camera FV-5」安価で機能充実。無料でも試せるよ。

アプリでは、ISO、SS(シャッタースピード)、タイマーの3つの設定をしよう

【光を味方につければ撮影ブースも照明もいらない】

アプリでくっきり鮮明に写真が撮れるようになったら、次のステップとして照明を考えてみるのがおすすめです。

光の芸術とも言われるくらい、写真は照明によって作品の出来が大きく左右されます。広告や雑誌で使われる写真の撮影現場では、カメラマンとは別にライティングを作る照明さんがいるくらいです。

ライティングはとても奥が深く専門的な知識も多いのですが、スマホでガンプラを綺麗に撮影したいと思ったら大事なのは、できるだけ明るい光です。照明が明るければ明るいほど、カメラは被写体をくっきり鮮明に写すことができます。

晴れた日、iPhoneの標準アプリで手持ち撮影。ライティングは窓からの太陽光のみ。ISO:25 / シャッタースピード:1/30

おすすめは太陽光。太陽光は部屋の照明や市販のライトに比べて格段に明るいので、アプリを使用しなくてもISO値が低く抑えられて鮮明な写真が撮れます。シャッタースピードも早くなるので、手持ちで撮影しても手ブレしません。お金もかからないですし、太陽光最強です。

できるだけ明るいところ、そして光の当たり方がかっこいいと思える場所や時間を探して撮影してみてください。良い光が見つかれば、照明機材や撮影ブースがなくてもかっこいい写真が撮れますよ。

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